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『同窓生が語る宮澤賢治』 [宮沢賢治の事]

ある日「北水会」と書かれた分厚くて大きな封筒が私のうちにきました。
岩手大学農学部同窓会の名前です。賢治ファンにとってはちょっと憧れだったりします。
ありがとうございました。

『同窓生が語る宮澤賢治』
著・編者は若尾紀夫さん。杜陵高速印刷出版部。2021年7月発行
北水会発足100周年の記念出版です。

ブログ用 賢治本.jpg
「盛岡高等農林学校と宮沢賢治~120年のタイムスリップ」という副題がついているとおり、賢治が学んだ盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)の様子が様々な人からの視点で語られ、そこに賢治が学んだ姿も現れています。

北水会報で15年間連載されていたものが再編集されています。資料も充実していて、副題の通り賢治の学び舎へタイムスリップできる内容です。
私は賢治と食を考えるのに大切な資料ばかりです。感謝です。

【本の詳細】
ISBNコード 978-4-88781-141-6
発行 岩手大学農学部北水会
出版 杜陵高速印刷出版部
定価 2970円(本体2700円+税)

・・・ ・・・ ・・・
話が長くなってしまいますが~~~
この本に掲載されている農産加工品ラベルのこと。
そのうち13点のラベルは、花巻で親しくしていただいている方から私が譲り受けたものです。そして寄贈というのは「精密複製」を、です。
当時、このような貴重なものを、私が持っていていいのだろうかと思っていたところ、岩大・賢治センターの会報から偶然連絡をもらい、それでラベルの紹介文を書いたのです。すると、


この本の著編者・若尾さんと、当時、農業資料館の館長だった武田さんから、大学で保管していないラベルなので見せてほしい、と連絡をもらい、資料館の展示に協力しました。

その後、この記事をのことを賢治学会の現・企画委員長の佐藤さんが『賢治学 第1號』に再掲載してくだって、
またそのことを松田司郎氏主宰「ワルトラワラ 41号」で書きました(ラベルの持ち主だった方のことも『賢治学』「ワルトラワラ41号」にそれぞれ記しています。ご一読を)
・・・不思議なほどたくさんの人とご縁がつながり、おかげで、たくさんの人にこのラベルのことを知ってもらうことができました。

そして私にとって、このラベルとの出会いは賢治さんが学んでいた「農産加工」ということに興味を抱く大きなきっかけになりました。
しかしまだまだ分からないことだらけです。
当時のレシピの再現や、ラベルの作者の事とか、調べたいことはつきません。

今回の『同窓生が語る宮澤賢治』で当時のことを学んでいこうと思います。
そしてラベルに関心ある方とのご縁も広がって、当時の「農産加工」のことがわかり、今の私たちにも何か生かせるといいのになと思っています。

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