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「アンデルゼンの猫のマンマ」@HAIKARAYA 岩手・花巻 [宮沢賢治の事]

長~い記事です。最後にモチーフにした作品を掲載しています。


宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン2021★メニュー紹介
【HAIKARA-YA アンデルゼン猫のマンマ】


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◆◆「猫」の世界 いただきます◆◆
「猫」は大正10(1921)年あたりに書かれたと推測されています。宮沢賢治さん24-25歳の頃。今からちょうど100年前です。
ちょっと不思議な短編です。友達の家にあらわれた年とった猫が闇に消えていく様子を、主人公はとてもよく観察しています。その反面「私は猫は大嫌いです」「どう考えても猫は厭ですよ」と語ります。
◆◆「アンデルゼンの猫」って?◆◆
「アンデルゼン猫のマンマ」は、作品に登場する「アンデルゼンの猫」から『北欧の猫が食べてそうな猫マンマ』をイメージしてお料理しました。和猫のお食事じゃありませんよ。
「アンデルゼン」は、デンマークの童話作家・アンデルセンのこと。賢治さんはドイツ語風に「アンデルゼン」と書いています。
「アンデルゼンの猫」は、アンデルセン「みにくいあひるの子」にでてくる猫だと言われています。「みにくいあひるの子」にでてくる猫の様子が、「猫」の一節「暗闇で毛を逆立ててパチパチ火花を出す」とほぼ同じだからです。
賢治さんの作品「セロ弾きのゴーシュ」には「ぱちぱち火花を」出す猫が登場しています。
詩「山の晨明に関する童話風の構想(やまのしんめいにかんするどうわふうのこうそう)」には「グリムやアンデルゼンを読んでしまったら」という一説があり、
『注文の多い料理店』広告文の「大小クラウス」は、アンデルセンの作品名に由来しています。
◆◆おいしい花巻の食材にご注目◆◆ 
「アンデルセン猫のマンマ」は、アンデルセンの故郷デンマークでメジャーな豚肉(ベーコン)も、野菜やお豆も花巻産のリゾット風お料理です。
・全て花巻産!ベーコンと舞茸、豆三種の雑炊風リゾット
・花巻産ネギのポタージュ
・野菜サラダ
・花巻産卵使用のハイカラプリン
・コーヒー
(天候や仕入れなどの状況で変更がある場合がございます。ご了承ください)
◆◆「猫」全文を紹介します。賢治さんの超短編です◆◆
(四月の夜、とし老った猫が)
友達のうちのあまり明るくない電燈の向ふにその年老った猫がしづかに顔を出した。
(アンデルゼンの猫を知ってゐますか。
 暗闇で毛を逆立てゝパチパチ火花を出すアンデルゼンの猫を。)
実になめらかによるの気圏の底を猫が滑ってやって来る。
(私は猫は大嫌ひです。猫のからだの中を考へると吐き出しさうになります。)
猫は停ってすわって前あしでからだをこする。見てゐるとつめたいそして底知れない変なものが猫の毛皮を網になって覆ひ、猫はその網糸を延ばして毛皮一面に張ってゐるのだ。
(毛皮といふものは厭なもんだ。毛皮を考へると私は変に苦笑ひがしたくなる。陰電気のためかも知れない。)
猫は立ちあがりからだをうんと延ばしかすかにかすかにミウと鳴きするりと暗の中へ流れて行った。
(どう考へても私は猫は厭ですよ。)
◆◆
・とし老った:「としとった」
・停って:「とまって」
・厭:「いや」
・暗の中へ:「やみのなかへ」
◆◆「アンデルセン猫のマンマ」お召し上がりになった感想もぜひコメント欄へお寄せください♡
【9月26日(日)~11月21日(日)】
◆HAIKARA-YA
『北欧の猫が食べてそうな猫マンマ』をイメージ。
和猫のお食事じゃありませんよ(*^^)

短編「猫」から
「アンデルセンの猫マンマ」

岩手県花巻市諏訪町2丁目1-14 TEL 0198-23-6919
営業時間:11:30-22:00(LO 21:00) 
※日曜・祝日は21:00閉店(L.O20:00)
定休日:毎週火曜、第1水曜、第3水曜
ハイカラヤ 料理写真.jpg
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     「宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」
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